年々、中古住宅市場がにぎわっている印象がするのですが気のせいでしょうか。恐らく、そのような印象を持たれている不動産関係者様も少なくはないはずです。実際に、中古住宅に特化したような不動産サイトも増えています。表立って中古住宅専門とは謳っていないものの、中古住宅をメインに扱っているサイトも多く存在します。
しかしながら、改めてそれが本当なのかどうか、実際のところを知る人は少ないはずです。そこで調べてみました。不動産流通機構(REINS)が公表しているデータによると、中古物件(中古マンション・中古戸建て・その2つの合計)の成約物件数はやはり2012年度から2013年度にかけて増加しているようです。ただし、伸びているは中古マンションであって中古戸建てはそれほどでもないようでした。これは首都圏という立地の特性による部分が大きいと思われます。一方で、国土交通省の公表する新築物件に関するデータを参考にしてみると、リーマンションショック後に新築は大きく減少しているようです。その一方で、中古住宅はわずかではありますが伸びていました。
あくまで軽く調べた範疇ですが、首都圏における中古マンション購入の増加というのは、開発に伴う新築マンションが減ったからというのは大きいと思います。元々、都心などでは中古マンションを中心に流通しているのですがそれも当然のことでしょう。一方で、戸建てを購入する傾向にある郊外や地方でも、リーマンショックなどの景気に左右され、新築は買い控えされている傾向は強いようです。しかしながら家は持ちたいのか、結果として、徐々に中古住宅が伸びてきているのではないでしょうか。
マイホーム購入といえば、新築が当然だった時代は過ぎ、今や中古住宅を買って暮らすというライフスタイルに転換しつつあるのは確かなようです、そもそも、外国では中古住宅の購入は盛んです。建築材の違いはあれど、リノベーションという言葉も浸透しているように肩ひじ張って、上の世代の既成概念に捉われることなく、自分らしく生きるライフスタイルを日本人も選択するようになったと言えるのかもしれませんね。